2011年 東京都武蔵野市 O様邸
段差を活かした立体感のある庭
2010年に竣工した住宅地下1階に面した庭の施設・植栽工事。
庭の敷地は、周辺道路の高さから地下にかけての土留と目隠しフェンスで囲まれたひな壇状の植栽地で、本計画前は洋芝が植栽地全面に播種され、高さ1.8m程度のヒメシャラが1本植栽されていた。
庭は建物南に位置しているが、塀とすり鉢状の土地形状で比較的日陰になりやすい場所のため、生育条件に合った植栽種を選択するとともに、お客様のイメージされている植物のにぎわいや楽しさ、季節感を演出できる計画とした。
庭のポイントとなる箇所には、既存の土留めとの相性を考慮したコッツウォルドストーンの石積みや石張りで高低差や仕上がりの変化を持たせた立体感のある空間作りを行った。
また、ひな壇状の植栽地がお子様の遊び場や散歩道になり、今後のメンテナンスもしやすい動線を確保するため、暖色系の砂利と飛石を点在させて冬枯れする植物の境界も明確にしている。
お客様からの要望
- 植物のにぎわい・ボリューム感を持たせてほしい。
- ご家族で自由に使える花壇・ミニ農園スペースが欲しい。
- 和室前も和のイメージに偏らないようにしたい。
- ベンチは既存のものを引き続き使用したい。